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Amazon Video DirectはYouTubeの対抗馬となるのか!?

皆様、こんにちは!

既に色々なところで報道されていますが、先日Amazonが動画投稿サービスの「Amazon Video Direct」を発表しました。アメリカ、ドイツ、オーストリア、イギリスに加えて、日本でもスタートしています。YouTubeの対抗サービスと報道されていますが、一番のポイントは広告付き無料動画だけでなく、買い切り型、レンタル型など様々な課金形式が選べるところです。既にメニューごとの還元率も発表されており、まとめると以下の通りです。

① YouTubeと同様に広告付き無料動画配信:広告収入の55%を還元
② プライムビデオ会員への無料配信:1時間視聴される毎にアメリカで15セント、それ以外の国で6セントを還元(年間$75,000が上限)
③ Amazonでデジタルコンテンツとしてレンタルor販売 :販売価格の50%を還元
④ ストリーミングパートナープログラム(追加サブスクリプション)を通して販売:販売価格の55%

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動画投稿までのハードルは高く、プロフェッショナル向け

実際に利用してみた感想としては、登録時に所属する会社情報含めたビジネスアカウント情報や口座情報、税金申告のための情報などの登録が必要であることから、YouTubeよりも動画アップロードまでのハードルはかなり高くなっています。そのため、一般ユーザーというよりもプロフェッショナルな動画クリエイターをターゲットにしたサービスであると思います。

既に大手企業の参加者として、様々な企業名が挙げられていますが、MCNではMachinima、Stylehaul、Kin Communityなどどちらかというとジャンルに特化していたり、プレミアムコンテンツに注力していたりする企業が初期パートナーとして参加している印象です。

そもそも一般ユーザー含めて自由に投稿できる広告課金型プラットフォームはYouTubeの独壇場であるため、YouTubeと重なる投稿者をターゲットとするのはあまり良い戦略とは言えず、より上位のプロフェッショナルクリエイターを狙っていくのは自然な気がします。

一方で、有料販売や有料レンタルが出来るようなプロフェッショナルなコンテンツを作れるクリエイターからしても、YouTubeは視聴者獲得には最適なプラットフォームであるものの、広告課金であるためにマネタイズの面では物足りない部分があります(YouTubeでも有料販売機能はあるものの、無料コンテンツに埋もれやすい)。実際にYouTubeクリエイターが有料プラットフォーム向けにオリジナル番組を提供する事例なども出てきており、もっとマネタイズしたいというニーズはあるように思われます。
米国ではこれまで映画やテレビのような長尺プレミアムコンテンツはNETFLIXやHulu、無料コンテンツはYouTubeという構図がありましたが、YouTube上のコンテンツのクオリティーも上がってきていることから、前述のようにYouTube上のクリエイターが有料プラットフォームに進出する傾向が出てきており、今回の「Amazon Video Direct」はまさにこの間の領域を狙った戦略のように見えます。

対ユーザーにはどうコンテンツを整理して見せていくのか?
集まったコンテンツを消費者のどう見せていくかも気になります。通常売り切り型のプラットフォームや定額課金型プラットフォームはプラットフォーム側がコンテンツを選定します。それはコンテンツのクオリティを担保し、ユーザーの満足度を高めるためかと思います。しかし、今回の場合はクリエイター側が売り方を選べるために、例えば僕が作ったしょうもない動画がAmazonプライムのラインアップとして並んだり、動画販売コーナーのラインアップとして並んだりということが起きてしまう可能性があります。
当然、アルゴリズムにより、人気のないコンテンツはユーザーの目の届かないところに追いやられることになるのでしょうが、これまでの売り切り型動画サービスや定額課金型動画サービスはユーザーの期待値として「優良なコンテンツがある」という前提で見られているので、しょうもないコンテンツが少しでも混じっていた時点でかなりユーザーエクスペリエンスを損なう可能性があります。

僕自身はプライム会員ではあるものの、物を買うためにAmazonを訪問することはあっても、動画を見るためにAmazonのサイトに訪問することはそんなにないので(僕だけかもしれませんが笑)、そもそもAmazonが既存のユーザー層のアセットを活かして、どの程度動画視聴者のトラフィックを集められるかもポイントですね!

それではまた!