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YouTubeの統計情報を徹底分析!

皆様、こんにちは!

今日は国内外のYouTubeの状況に関して、外部の統計サービスを利用して調べていきたいと思います。今回利用するWizTrackerは世界中のYouTubeのチャンネルの登録者数や再生回数をトラックしており、今日現在でグローバル全体では72万チャンネル、日本では3.9万チャンネルをカバーしています。私自身がWiztrackerを使って色々調べたところ、チャンネル登録者が5000人前後だとカバーされてたりされてなかったりで、それより少ないチャンネルだとほとんどカバーされていません。実際、YouTubeはチャンネル登録者5000人未満のチャンネルが無限に存在し、国内のチャンネル数も3.9万よりも全然多いと思いますので、あくまでも参考値としての分析ですが、大手チャンネルはほぼカバーされていますので、一定の示唆は得られると考えています。

再生回数では日本はグローバルで5番目
まずは、国ごとに再生回数の規模を見てみましょう。下記の図表は2016年3月の日本の再生回数を100として各国の過去30日の再生回数を指数化したものです。実は昨年2月にも同じ調査を行っていましたので、その時点の過去30日の再生回数を指数化したものも合わせて掲載しています。この調査結果を見る限り、国内のYouTubeチャンネルの再生回数はグローバルで5番目の再生回数規模を誇っています。トップは米国で、日本の約9倍あります。ただし、ここでいう再生回数とは「その国でどれだけ再生されたか」ではなく、「その国のチャンネルがどれだけ再生されたか」なので、実際に米国のチャンネルは米国外からの再生もそれなりに多そうです。2位がイギリスに続いて、3位がブラジル、4位ロシア、6位がインドといわゆるBRICsが上位に入ってきています。アジアでは韓国が日本の81%の規模で近いところに位置してますが、タイで日本の38%、台湾で26%、ベトナムで16%、マレーシアで11%、インドネシアで9%の規模です。YouTubeがそれなりに普及しているイメージはありますが、WiFi環境下で動画を取り込んでオフラインで再生するということが一般化しているためか、再生回数規模としてはまだまだ小さいです。

図表:主要国の月間YouTube再生回数の比較(2016年3月の日本の再生回数を100として指数化)
(出所:WizTrackerを利用して当社作成)

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前年からの伸び率では新興国が高い。日本は前年比66%成長。

前年との比較に着目してみると、日本は前年から66%成長しています。今回計測したタイミングが2015年2月12日と2016年3月14日ですので、単純比較はできませんし(日本では2月より3月の方が再生回数は増える傾向)、カバーしているチャンネルの母数も昨年は2,7万チャンネルに対して今年は3.9万チャンネルですので、実際はこれよりは低いと思いますが、数十%の成長は達成できているのではないかと思われます。

当然ですが、新興国の伸び率は高く、ブラジル、ロシア、インドは前年比ほぼ倍増しています。理由は分かりませんが、アジアではベトナムの成長が著しく、前年から約4倍の成長となっています。

 

国内の再生回数はバーベル型に分布
下記の図表はチャンネル登録者のレイヤーごとに再生回数全体に占める割合を示したものです。例えば、チャンネル登録者数100万人-500万人のチャンネルが23存在し、再生回数全体の14%を占めているということです。日本の場合、チャンネル登録者数の多い上位層の人数は少ないものの、再生回数に占める割合は大きいです。YouTubeは再生時間の多いチャンネルほど関連動画に表示されやすかったり、検索結果に表示されやすかったりして、上位チャンネルがより再生回数を伸ばしやすいアルゴリズムが存在するためでしょうか。一方、先述したように、チャンネル登録者5000人以下のチャンネルに関しては、そもそもWizTrackerにカバーされていないチャンネルも多く、実際の割合はもっと高いと思われます。したがって、レイヤーで分けた場合には上位と下位の再生回数が多い「バーベル型」の分布をしているということになります。

図表:国内のチャンネル登録者レイヤー別の再生回数全体に占める割合
(出所:WizTrackerを利用して当社作成)

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米国では更にその傾向は顕著
今度は米国の分布をみてみましょう。米国では規模がそもそも違うため、チャンネル登録者数500-1000万人、1000万人以上という新しいレイヤーを足していますが、結果としては更に上位チャンネルの構成比が高くなっています。中でもチャンネル登録者数100-500万人のレイヤーがチャンネル数としても比較的多く、再生回数全体の28%を構成しています。ただし、米国も同様にチャンネル登録者数5000人以下のチャンネルは実際にはもっと多いと思われますので、分布としては日本より更に顕著な「バーベル型」になっているということかと思います。

図表:国内のチャンネル登録者レイヤー別の再生回数全体に占める割合
(出所:WizTrackerを利用して当社作成)

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日本と米国の差は海外視聴の差と思われる
今回の結果はある程度予想されたものではありましたが、実際に見てみるとはっきりとその傾向が見られたのは興味深かったです。日本の場合、米国ほど上位チャンネルへの偏りは顕著ではないですが、日本のコンテンツがいかに海外で再生されるかがポイントになりそうです。YouTubeでは動画内の音声を認識し、日本語と認識された場合には海外の関連動画上にほとんど出てきません。したがって、多言語化もしくは無言語化された海外向けコンテンツが増えていけば、既存の上位チャンネルが海外でも視聴されるようになり、より再生回数を伸ばすということが可能になるでしょうし、はじめから海外を狙ったチャンネルが再生回数を伸ばすというパターンもあるかもしれません。

来週は引き続きWizTrackerを活用して、国内と海外で見られているコンテンツの違いに関して分析していきたいと思います。

それではまた!