2015年の動画業界5大ニュースを発表!

皆様、こんにちは!UUUMの渡辺です。

今日は2015年も終わりに近づいているということで、個人的な2015年の動画業界5大ニュースを発表したいと思います。

Facebookの躍進
Facebookは昨年から本格的にニュースフィード上での動画のオートプレイを開始してから、動画再生回数が急速に拡大しています。会社側の発表によると、2014年9月には1日当たり10億回だった再生回数は、2015年4月には1日40億回、2015年11月には1日80億回に伸びています。もちろん自動再生で3秒以上再生されて1カウントとなるFacebookと再生回数にカウントされるにはクリックされる必要があるYouTubeでは再生回数の定義も違えば、1再生あたりのユーザーの視聴時間も大きく違うと想定されますが、短時間動画のプラットフォームとしてFacebookが無視できない存在になってきました。
YouTubeでは数分~数十分の動画が多く投稿されているのに対して、Facebookでは数秒~2分程度のものが主流であり、投稿されている動画のジャンルもかなり違っていて、Facebookは短時間でのインパクト勝負だったりします。Instagramでも動画をかなり見かけるようになりましたし、こうした短時間動画も1つの動画ジャンルとして今後の伸びしろは大きいと思われます。

参考:Facebookの1日当たりの動画再生回数の推移

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OTT元年
先日のブログでお伝えした通り、今年は様々なOTTサービス(定額動画配信サービス)が発表され、まさに「OTT元年」とも呼べる1年となりました。ソニーのようにコンテンツ企業/ゲームプラットフォーマーの参入もあれば、Verizonのような通信会社による参入、ディズニーやCBS、NBCUniversalといったコンテンツ企業、ComcastやHBOのようなケーブルテレビ局など様々な業界から参入が発表されています。Amazonも既にAmazonプライムの中で動画を配信しており、Appleも今後定額動画配信サービスへの参入が噂されるなど、これまで定額動画配信サービスといえばNetflixやHuluが中心であったところから、一気に多様化してきました。国内でもNetflixの参入や、サイバーエージェントのAbemaTV発表、民放各社によるTVerの開始、コンテンツホルダーによるVODサービスとしてbonoboが発表されるなど、新たな動画プラットフォームが発表されました。

参考:グローバルの動画配信サービス市場予測
(下から定額配信課金売上、広告売上、ダウンロード売上、オンデマンド配信売上)
出所:http://www.reuters.com/article/research-and-markets-idUSnBw166391a+100+BSW20150616

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 優良コンテンツへの投資が盛んに

2015年は動画プラットフォームが差別化を図るべく、優良コンテンツを囲い込むための投資も活発に見られるようになりました。NBCUniversalはBuzzFeedとVox Mediaにそれぞれ200百万ドルずつ投資しました。また、ディズニーはVice Mediaに400百万ドルを投資しました。国内でもサイバーエージェントとテレビ朝日がJVを設立したり、ヤフーとBuzzFeedがBuzzFeed Japanを設立するなど、プラットフォーマーとコンテンツ企業が提携するケースが出てきました。また、コンテンツそのものに対する投資も盛んにおこなわれるようになり、海外ではプラットフォーマーがオリジナルコンテンツ制作に関わったり、もしくは有力コンテンツ企業に対して独占コンテンツの配信を求めるケースが増えてきています。国内においては特にNetflixがフジテレビをはじめ様々な有力コンテンツ企業からオリジナルコンテンツを調達するなど積極的な動きを見せています。

 

VerizonによるAOL買収
米国大手通信会社VerizonによるAOL買収(買収金額44億ドル)も2015年のビッグニュースでした。AOLはAOL onというキュレーションサービスを通じて自社及び他社から調達した動画ライブラリを保有しており、その数は15種類250万動画に上ります。これらを自社メディアに配信するのみならず、2,500の提携ウェブサイトに配信し、広告売上をレベニューシェアするというシンジケーションビジネスを展開しています。動画コンテンツの配信に加えて、それらに対して広告配信を行うプラットフォームも有しており、こうしたアセットの取得が1つの買収の目的とみられます。

 

YouTube Redの発表
最後はYouTube Redの発表です。YouTube Redは月額9.99ドルで主に以下の4つの特典を受けることが出来るサービスで、既に米国では10月末からスタートしました。
1. 広告が表示されなくなる
2. バックグラウンド再生が可能
3. オフライン再生が可能
4. Google Play Music含め有料会員限定コンテンツの利用(視聴)が可能
日本にもまもなく上陸予定といわれています。2015年の国内動画広告市場500億円のうち、半分強の300億円がYouTubeだと仮定すると、YouTubeのユニークユーザー5,000万人の一人当たり広告売上は600円/年となります。また、仮に2:8の法則で上位20%のユーザーが80%の視聴を行っていたとすると、1000万人が広告売上240億円をもたらしていると試算され、上位20%の一人当たり売上は2,400円/年(=200円/月)となります。YouTube Redは月額9.99ドル(=約1,200円/月)であるため、上位20%のユーザーが仮にYouTube Redを利用したとしても、失われる広告売上よりも月額課金売上が上回る可能性が高く、YouTube Redのエコシステム強化につながると期待しています。

 

それではまた!