今後の国内動画市場まとめ Vol.1

皆様、こんにちは!UUUMの渡辺です。

約10年弱、証券会社でのアナリスト職を経て、昨年12月にCFOとしてUUUMに入社しました。

最近UUUMではスタッフブログやエンジニアブログが立ち上がり、ブログブームですが、

UUUM staff blog

UUUM攻殻機動隊

元アナリストとして僕も何か書きたい!というわがままを聞いてもらい、始めることにしました!

このブログでは、元アナリストということで、国内外の動画業界、動画関連テクノロジー、動画関連の決算情報などをとにかく偉そうに発信していきたいと思います。

どうか暖かい目で見守って頂ければ幸いです<m(__)m>

 

さて、今回は第一弾として国内の動画広告市場について考えてみたいと思います。

日本の広告市場は6兆円で世界3位。意外とテレビ広告はほとんど減ってない!

電通の「日本の広告費」によると、2014年の国内全体の広告市場は6.15兆円あります。これは米国、中国に次いで世界で3番目の規模です。もともと2位でしたが、いつの間にか中国に抜かれてしまいました。

そして、メディア別にみた場合、そのうち約1.95兆円がテレビ広告向けの広告市場となっています。海外を見ても引き続き広告の中心はテレビですが、日本は他の先進国に比べても相対的にテレビ広告の割合が高いのが特徴です。新聞や雑誌の広告出稿は過去10年で減少してきているのに対して、テレビへの広告出稿はほとんど減っていません。テレビ強しですね!

 図表:国内の広告市場の推移

(出所:電通の「日本の広告費」より当社作成)

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テレビ離れが急速に進んでいるというよりも、「ながら見」が定着

一方で消費者の接触時間はどうでしょうか?

博報堂DYメディアパートナーズによるメディア定点調査によると、一日あたりのテレビの視聴時間は緩やかに減少トレンドにあるものの、引き続き高い水準にあります。

モバイル端末の普及により、メディア接触時間が全体として増加しているのも特徴で、テレビを視聴しながらスマホを利用するといった「ながら見」が定着していることが伺えます。

図表:メディア接触時間の推移

(出所:博報堂DYメディアパートナーズの「メディア定点調査」より当社作成)

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若年層では更に顕著に

さらに年代別に見てみると、若年層ほどテレビの視聴時間は「テレビ離れ」が進んでいる点が見て取れますが、ただ完全にモバイルやPCに視聴時間を奪われているかというとそうでもなく、引き続きテレビの視聴時間も一定の水準を維持した中で、その上にモバイルの視聴時間が「上乗せ」された形になっています。つまり「ながら見」ですね。やはり日本においてはテレビの存在感は強いですね。

図表:年代別のメディア接触時間

(出所:博報堂DYメディアパートナーズの「メディア定点調査」より当社作成)

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一方、国内の動画広告市場はまだまだ小規模

広告市場に話を戻すと、インターネット広告市場は2014年に1兆円の大台を突破しましたが、UUUMにとって重要な動画広告の市場はどうでしょうか?

サイバーエージェントによると、2014年の動画広告は316億円、2015年で506億円とインターネット広告全体の3%程度で、テレビ広告市場と比較しても2%前後とまだまだ小さい規模に過ぎません。

米国や欧州先進国と比べても動画広告市場の立ち上がりの遅れは顕著

米国の動画広告市場は2014年で約38億ドル(約4,500億円)あり、テレビ広告市場の6%近い規模まで拡大しています。また、イギリスやドイツなど欧州先進国においても概ねテレビ広告市場の6%-13%まで拡大しており、日本の動画広告市場はまだ発展途上(逆に言えばテレビが強すぎる!?)と言わざるを得ません。

 次回は日米を比較しつつ、日本の動画広告市場がなぜまだ小さいのかについて、考えてみたいと思います。それではまた!

今日のまとめ

・日本の広告市場は世界で3番目。

・中でもテレビ広告は他国と比べても大きい。

・テレビ離れは緩やかには進んでいるが、どちらかといえば「ながら見」が定着

・動画広告市場はテレビに比べると非常に小さい。

・欧米先進国と比べても立ち上がり方は一段と遅れている。