米国の注目動画関連企業Victoriousとは!?

皆様、こんにちは!
株式市場が大変になってます!!!そんな中、今日は米国で動画関連企業で注目されているVictoriousを紹介したいと思います。
VictoriousはTripUpのCEOを務めたSam Rogowayと元YouTubeのGlobal creator development and managementのヘッドを務めたBing Chenが2014年に立ち上げた会社です。YouTubeのトップクリエイター向けに専用アプリを作る事業を行っています。

クリエイターは自身のアプリを無料で開発してもらうことが出来、アプリを通じて以下のようなサービスを提供していくが可能となっています。

・ 様々なプラットフォーム/SNSに分散するクリエイターのコンテンツの集約
・ クリエイターのグッズやスタンプ販売
・ 他プラットフォームに上げてない動画の視聴
・ アプリ内での企業とのタイアップ

クリエイターにとってはファンとの交流を深めることが出来るとともに、アプリ内での動画広告、企業タイアップ、EC、オリジナル動画等を通してマネタイズが可能となっており、Victoriousはこの収益の一部を受け得るという事業モデルになっているようです。

既に米国の著名なYouTuberがVictoriousを通じて自身のアプリを立ち上げていますが、日本ではバイリンガールちかさんがアプリを出されています。

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また、このアプリの大きな特徴の一つとして、別のファンをフォローして投稿を閲覧したりコミュニケーションを図ったりする機能がついており、その結果、クリエイターごとにファン同士のソーシャルグラフが生まれているのは、面白いなぁと思いました。

SNS上ではどうしてもアンチも出てきてしまう中で、こうした純粋なファンが集まり、かつクリエイターをテーマにファン同士が盛り上がれる場があるというのは、ファンの熱量を高めるという意味でアリなサービスですね。

それではまた!皆さん良い週末を!!

Google決算も成長加速で株価は10%近く上昇。モバイルとYouTubeが引き続き牽引。

皆さん、おはようございます!

 今日は朝方、Googleの親会社であるAlphabetが2015年4Q決算を発表しましたので、まとめてみました。まずは数値面を見ていきましょう。

売上高は前年同期比18%増加と前四半期から伸びが加速し、売上から提携メディアへの費用(TAC)を除いた純売上も前年同期比22%と同じく伸びが加速しています。会社側はモバイル広告が牽引していることに加えて、YouTubeやプログラマティック広告が好調だったことを背景として挙げておりますが、市場予想を上回る決算内容だったことを受けて、引け後の株価は10%近く上昇しています。

図表:Alphabetの四半期業績推移(出所:Alphabet website)

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また、会社側が公表するKPIである課金クリック数やクリック単価の推移は以下の通りで、課金クリック数はYouTubeのTrueViewの好調が寄与することで高い成長を示している一方、TrueViewの単価は想定的に単価が低いTrueViewの比率が高まることで減少傾向が続いています。

図表:課金クリック数とクリック単価の前年比伸び率推移(出所:Alphabet website) 

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 YouTubeはリビングでの視聴時間が前年比2倍に

YouTubeはプラットフォーム全体の視聴時間は、従来通り一日あたり数億時間(hundreds of millions of hours)と表現されており、Facebook動画の視聴時間(1億時間)とはまだ差が大きい状況です。また、リビングでの視聴時間が前年の2倍以上になったとのコメントがあり、モバイルのみならずリビングにおける視聴時間も高い成長を実現していることが伺えます。

今回YouTubeに関する新しい発表はありませんでしたが、2016年はYouTube Musicがあり、YouTube Redがあり、オリジナル動画やエクスクルーシブ動画などもあり、YouTubeにとって「Exciting year」になるとコメントされました。

今回新たに新規事業の業績を切り出して公表。本体の好調さが浮き彫りに。

同社は今回の決算で初めて新規事業(Other bets)の業績を公表しました。ここにはファイバー事業、自動走行事業、Nest、ベンチャー投資など、様々な長期スパンの事業が含まれており、2014年、2015年と大きな赤字を計上しています。しかし、それらを除くGoogle本体の業績は高い収益性を実現しているうえに、2014年から2015年にかけてマージンが改善していることが明らかになり、それも株価上昇に寄与したと推定されます。

図表:Google本体と新規事業の業績(出所:Alphabet website)

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FacebookとGoogle、両巨塔ともに絶好調ですね。

それではまた!

 

 

Facebookは好決算で株価で13%上昇。1日の動画視聴時間は1億時間に。

皆様、こんにちは!
決算シーズンということで、今日は今朝発表されたFacebookの決算についてまとめたいと思います!

まずは数字のサマリーです。
売上高は前年同期比52%増、営業利益は前年同期比126%増といずれも前四半期から加速する好決算で、株価は時間外で13%上昇しています。また、主要KPIであるDAUは前年同期比17%増と引き続きモメンタムを維持しており、ユーザーあたり売上は前年同期比33%増と大きく増加しています。

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2013年3Q以来初めて広告在庫数がプラス基調に

広告売上の主要KPIである広告価格と広告在庫数に関して、広告価格は前年同期比21%増、広告在庫数は前年同期比29%増と発表されました。広告枠の多いPCから相対的に少ないモバイルにシフトするなかで、広告在庫数の減少トレンドが続いておりましたが、広告在庫数は2013年3Q以来初めてプラスに転じました。一方、広告価格に関しては、相対的に広告単価の高いモバイル広告(ニュースフィード中心)の構成比が増えることで、引き続き増加基調が続いています。

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マッチングのクリエイティブの強化により、ユーザーエンゲージメントを下げない形で広告表示率を向上
広告在庫数が増えている背景として、DAUが拡大している点もありますが、会社側の説明によると、広告表示率が上がっていることも背景として挙げられています。Facebookはユーザーエンゲージメントを重要視しており、当初は広告表示回数を抑えてきましたが、アルゴリズムの改良でユーザーと親和性のある広告を表示する精度を高めたり、広告クリエイティブのクオリティを高めたりすることで、ユーザーエンゲージメントを下げないように広告表示率を上げてきたと説明しています。傘下のInstagramでも同様の取り組みが行われており、今四半期はこうした取り組みが特に顕在化した格好です。
現状、Facebookに出稿する広告主は250万社だそうですが、Facebookページをアクティブに運用している事業主は5,000万社存在するということで、今後の伸びしろは大きいと説明しています。

 

Facebookで毎日1億時間分の動画を視聴
会社側によると、Facebook上で毎日5億人のユーザーが、1億時間分の動画を視聴しているとのこと。1人あたり1日12分見ている計算で、意外と長い印象です。動画広告の広告主はブランド広告主から、ダイレクトマーケティング系、中小企業まで幅広い広告主が興味を示しているとのこと。Facebookの場合、ニュースフィード上の自動再生だと音が出ず(かつつまらないと飛ばされる)、そしてクリックされると音付きの動画が流れる仕組みになっているため、こうしたFacebook独特のフォーマットに適したクリエイティブの開発が今後色々と出てくるのだろうなぁと思います。

 

動画視聴専用の場を提供する計画?
会社側によると、今後の動画領域におけるサービスとして、先週ブログでも紹介したSuggested Video(Facebook上でオススメ動画としてニュースフィード上に登場し、それによって生じた広告収益の一部がコンテンツ提供者に還元されるプログラム、当面はFacebookが認定したコンテンツ提供者限定)に加えて、動画を見たいときに動画を見れるような場を提供していくとのことです。Facebook上の動画のポータルサイトのような機能を取り入れていくのか、どういったサービスかは未知数ですが、今後の動向に注目したいと思ってます。

それではまた!

マルチプラットフォームへ拡大するTastemadeを徹底研究!

皆様、こんにちは!
前回はFacebook動画の成功事例としてTastemadeをご紹介させて頂きましたが、今回はそのTastemadeについて、更に深堀りして紹介していきたいと思います!

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大手MCNとは一線を画し、動画制作チームの強化に投資

先週もお伝えした通り、Tastemadeは2012年に食べ物と料理に特化したMCNとして誕生しました。ただ、ジャンルに特化していることもあり、MCNの規模としては月間4.5億再生(2015年12月時点、各種記事より)とそれほど大きくありません。なお、当社は2015年8月時点で月間再生回数は10億回を超えております。
しかし、そんなTastemadeが注目されているのは自社コンテンツで大きな成功を収めてきたからです。一般的に、海外大手のMCNの多くは所属するYouTuberを活用したタイアッププロモーションを獲得することを主な収益源としており、そのためにも所属YouTuberの拡大や海外MCNとの提携や買収、営業人員の強化を積極的に行ってきました。一方、Tastemadeはそんな大手MCNの戦略とは一線を画し、自社の動画制作チームの強化に投資してきました。

動画制作チームを活かし、MCN事業だけでなく、自社コンテンツ作りに注力

そして、自社の動画制作チームを活用し、広告主向けのオリジナルコンテンツ作りに注力してきました。同社のHPではこれまで制作してきた22シリーズものオリジナルコンテンツが掲載されています。いくつかのコンテンツはスポンサーがついており、例えば「Local Flight」は主演のShawn Thomasが様々な都市を訪れ、そこで新たなカクテル出会うという内容ですが、Grey Goose(ウォッカのブランド)がスポンサーとしてついています。また、「The Grill Iron」は主演のJax Tranchidaが様々な大学のフットボールチームを訪れ、現地の食材を使った料理を作るという内容ですが、自動車メーカーのHyundaiがスポンサーとしてついています。両番組ともスポンサーの商品が映し出されるのはほんのわずかで完全にコンテンツに溶け込んでいますが、こうした番組のスポンサーとなることで若者のブランドイメージを高めることが目的としてあるように思われます。こうしたブランドコンテンツは今後ますます需要は伸びていくと思われるため、Tastemadeに対する引き合いも強いでしょう。そして、Tastemadeはこうしたスポンサー付きコンテンツ含め、自社コンテンツを自社HPやYouTubeチャンネル、最近ではFBページで配信することによって、自社コンテンツの露出を高めてきました。

www.youtube.com

youtu.be

 

2015年は大型ディールを次々と獲得。MCNとして初めてApple TVに採用。

こうした自社コンテンツのクオリティへの評価の高さから、Tastemadeは昨年多くの大型ディールを獲得いたしました。まずはAppleTVへの採用です。同社は昨年よりAppleTVにおいてTastemade TVというチャンネルを展開しており、これまでの自社コンテンツをシリーズごとにつなぎ合わせて配信したり、新しいエピソードを配信したりしています。Tastemade以外でApple TVにチャンネルを持つMCNはなく、これは大きな快挙と言えるでしょう。

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(出所:Tastemade - Now Playing on Apple TV ... Tastemade)

FacebookではSuggested Videos及びAnthologyプログラムのパートナーに選定

また、FacebookではSuggested Videos (Facebook上でオススメ動画としてニュースフィード上に登場し、それによって生じた広告収益の一部がコンテンツ提供者に還元されるプログラム)のコンテンツ提供者に選定されました。また、Anthologyプログラムという広告主向けブランドコンテンツをFacebook上で展開するプログラムの中で、ブランドコンテンツ作りを手伝うパートナー(Facebook Marketing Partner)として、7社のうち1社に選定されました。これも大きな快挙です。

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(出所:https://www.facebook.com/business/news/anthology)

SnapchatのDiscoveryのパートナーとしても選定
以前ご紹介したSnapchatのDiscoveryにおいても大手メディアに交じって17社中の1社に選定されています。

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短編動画から長編動画までマルチプラットフォームへ動画を展開

同社は自社コンテンツに投資し、料理・トラベル専門チャンネルとしてブランディングを高めてきた結果、上記のように多くのプラットフォームで採用を勝ち取ることに成功しています。特徴的なのはFacebookのような短編動画のプラットフォームからAppleTVのような長編動画のプラットフォームまで様々なプラットフォームに採用されていることです。同社は一つのコンテンツをFacebookでは短く切って早送りで配信し、AppleTVでは同じシリーズをつなぎ合わせて1時間の長さにするなど、同じシリーズであるにもかかわらず、それをプラットフォームに適した形に加工することでマルチプラットフォームに展開することに成功しています。戦略的に料理というジャンルに特化したのも他社と差別化しやすく、かつ多くのプラットフォームで採用されやすい要因の一つしては挙げられるでしょうが、やはりクオリティの高いコンテンツに投資して動画メディアとしてブランディングを高めてきたこと、プラットフォームに応じた最適な配信方法を研究してきたことが今の成功につながっていると言えるでしょう。

 

海外はもう決算シーズンですね。19日に決算を発表したNetflixは今年600時間分のオリジナルコンテンツに約10億ドルを投資するみたいです(昨年は450時間)。すごいですね。最近では人気YouTuberのNetflixへの番組提供が決まるなど、色んな意味で垣根がなくなってきました。

それではまた!

 

YouTube動画とFacebook動画の違いを徹底比較。第2弾!

皆様、こんにちは!
先週はYouTube動画とFacebook動画の違いについてみていきました。今日はMCNでありながら、Facebook動画においても成功モデルと言われているTastemadeについて調べていくことで、YouTubeとFacebookの違いについて深堀りしていきたいと思います。

Tastemadeは料理ジャンルで圧倒的な存在感を示すMCN

もともとTastemadeは食べ物と旅行のジャンルに特化したMCNとして2012年に誕生しました。所属チャンネル数はHP情報で1,000チャンネル以上と海外大手のMCNと比較して決して多くはないですが、世界各地で料理ジャンルにおいて上位チャンネルを抑えており、このジャンルにおいては圧倒的な存在感を示しています。日本においてもHey! It's Mosogourmet!! あっ、 妄想グルメだ!Cooking with Dogなどトップクラスの料理チャンネルが所属しています。

※MCN=マルチチャンネル ネットワークの略。複数の YouTube チャンネルと提携し、様々なサポートをクリエイターに提供する組織。当社もMCNの一つ。

自社動画の制作にも注力
自社のYouTubeチャンネルにおいてはもともと週2-3本のペースで投稿していたのが、最近では週20本前後のペースで動画を投稿するなど、自社コンテンツの制作にも積極的に取り組んでおり、自社のYouTubeチャンネルの登録者は約52万人抱えています。

Facebook動画において大きな存在感

特に最近注目を浴びている理由の一つがFacebookにおける動画視聴を大きく伸ばしていることにあります。下記は24時間以内にFacebookのTastemadeチャンネル上にアップロードされていた動画の再生回数をまとめたものですが、ご覧のとおりかなりの再生回数になっています。

Facebook上に投稿されている動画はYouTube上の動画をFacebook上に短縮・早送り化したものもあれば、YouTubeにはないオリジナル動画もありました。また、YouTube上から引っ張ってきている動画は必ずしも自社動画とは限らず、MCNクリエイターの動画もあったりします(しかも過去から最近のものまでバラバラ)。半年くらい前に調べた時はMCNクリエイターの動画の短縮版がほとんどだったと記憶していますが、かなり自社動画の比率が高まった印象があります。

2016年1月14日にTastemadeのFacebookチャンネルに投稿された動画一覧

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両プラットフォームのアルゴリズムの違いが読み取れる
ここから読み取れるもう一つのポイントはYouTubeとFacebookの再生回数が必ずしもリンクしていない点です。これは先週ご説明した両プラットフォームのアルゴリズムの違いによるものと考えられます。YouTube上で全然再生されていない動画がFacebook上では意外と再生されたりしています。逆もまたしかりです。

また、Facebookは同じチャンネルでも動画ごとの再生回数も大きくばらついているのも特徴です。この点もYouTubeとは大きく違います。ちなみに2週間前に投稿されていた「Turon (Filipino caramelized banana egg rolls)」という動画は約3,700万回再生されていました。たまにこういうとんでもない再生回数の動画もあったりします。

これだけ見ると、Facebookは非常に魅力的に見えますが、これはあくまで大成功事例であるため、実際はそんなに簡単ではないです。料理は間違いなくFacebook上でバズりやすいジャンルということは言えそうですが、Facebookの視聴環境を考えた上でのジャンルの選択や編集方法の工夫、Facebookのアルゴリズムを考慮した投稿頻度や投稿方法など、YouTubeとは違うノウハウが必要といえそうです。

YouTube動画とFacebook動画の違いを徹底比較!

新年あけましておめでとうございます!
皆さん、新年いかがお過ごしでしょうか?

さて、昨年の終わりにFacebookの動画が伸びているというお話をさせて頂きましたが、FacebookとYouTubeでは視聴する利用背景が異なるために、視聴されている動画もそれぞれかなり違います。そもそも投稿されている動画の長さもFacebookは数秒~2分に対して、YouTubeは数分~数十分だったりします。今日はその辺の違いについて調べていきたいと思います。

 

YouTubeの上位動画は個人YouTuberが中心

まず、YouTubeですが、下記は1月7日時点のYouTube Trend Dashboardにおける日本のトップ5動画です。3位のGoogle Japanの動画を除いて5動画中4動画が個人YouTuberですね(うち3つは当社クリエイターの動画です)。

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出所:YouTube Trend Dashboard

また、こちらは1月7日時点のYouTube Trend Dashboardにおけるアメリカ合衆国のトップ5動画です。5動画中の3動画は個人YouTuberとなっており、残りの2つは人気シリーズのテレビ番組を放映したチャンネルとなっております。

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出所:YouTube Trend Dashboard

YouTubeはYouTuber、ゲーム実況、おもちゃ紹介、音楽、テレビ番組が上位ジャンル

このように、YouTubeはもともと関連動画からの流入が多く、総視聴時間が多いチャンネルほど関連動画に載りやすいアルゴリズムが存在するため、地道な動画投稿により視聴者を増やし、総視聴時間を伸ばしてきた個人YouTuberがより視聴されやすいという特徴があります。つまり、「継続性」が求められるプラットフォームです(逆に言えば、非常にクオリティの高い動画を一本投稿しても、多く視聴されるとは限らない)。したがって、ジャンルとしては個人YouTuber動画やゲーム実況動画、おもちゃ紹介系動画、音楽、テレビ番組(米国では公式チャンネルですが、日本だと転載動画も多い)などが多い印象があります。

 

FacebookのアルゴリズムはYouTubeとは異なる

一方でFacebookはどうでしょうか?Facebookは自動再生でかつ無音であるため、気に入らなければすぐに次のコンテンツにスワイプされてしまいます。また、動画そのものがどれだけ「いいね!」されるかシェアされるかで視聴回数が左右されるために、YouTubeと違ってチャンネルごとというより、動画ごとに明暗が分かれる要素が強いと思われます。

Facebookで人気ジャンルはバイラルコンテンツ、ニュース、スポーツ、料理など
実際にNewsWhip社のSpikeで調べた1月7日時点のグローバルのFacebook動画の週間トップ5を見てみると、1位はバイラルメディアUNILADによる動画、2位は料理動画、3位はアライグマが綿菓子を水に落として溶かしてしまうというエンタメ系ハプニング動画、4位は画期的な新製品に関するニュース動画、5位は2位同様に料理動画となっています。

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出所:Spike

他の上位動画を見てみても、動画投稿の主体はバイラルメディア、ニュースメディア、スポーツメディア、料理動画メディアなどが多い印象です。これは、もともと短時間勝負の中でバイラルメディアのようにインパクトもありシェアもされやすい動画が視聴回数を稼ぎやすく、また余暇に情報メディアとしてFacebookを活用するスタイルが増える中でニュース、スポーツ、料理といった、興味関心のあるジャンルを静止画メディアの延長線として視聴する人が多いのではないかと推察されます。

 

拡大する「消費型」動画コンテンツ市場

これまでYouTubeを視聴するスタイルとは異なり、より受動的な視聴スタイルであるとともに、よりコンテンツを「消費する」というイメージに近いのかなと思います。動画コンテンツを提供する側にとってはあまり喜ばしくない傾向ですが、今後もユーザーニーズとして間違いなく大きくなっていく市場の一つですので、当社としてもウォッチしていきたいと考えています。

 

それではまた!

本年もまた皆さんにとって良い年でありますように。

2015年の動画業界5大ニュースを発表!

皆様、こんにちは!UUUMの渡辺です。

今日は2015年も終わりに近づいているということで、個人的な2015年の動画業界5大ニュースを発表したいと思います。

Facebookの躍進
Facebookは昨年から本格的にニュースフィード上での動画のオートプレイを開始してから、動画再生回数が急速に拡大しています。会社側の発表によると、2014年9月には1日当たり10億回だった再生回数は、2015年4月には1日40億回、2015年11月には1日80億回に伸びています。もちろん自動再生で3秒以上再生されて1カウントとなるFacebookと再生回数にカウントされるにはクリックされる必要があるYouTubeでは再生回数の定義も違えば、1再生あたりのユーザーの視聴時間も大きく違うと想定されますが、短時間動画のプラットフォームとしてFacebookが無視できない存在になってきました。
YouTubeでは数分~数十分の動画が多く投稿されているのに対して、Facebookでは数秒~2分程度のものが主流であり、投稿されている動画のジャンルもかなり違っていて、Facebookは短時間でのインパクト勝負だったりします。Instagramでも動画をかなり見かけるようになりましたし、こうした短時間動画も1つの動画ジャンルとして今後の伸びしろは大きいと思われます。

参考:Facebookの1日当たりの動画再生回数の推移

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OTT元年
先日のブログでお伝えした通り、今年は様々なOTTサービス(定額動画配信サービス)が発表され、まさに「OTT元年」とも呼べる1年となりました。ソニーのようにコンテンツ企業/ゲームプラットフォーマーの参入もあれば、Verizonのような通信会社による参入、ディズニーやCBS、NBCUniversalといったコンテンツ企業、ComcastやHBOのようなケーブルテレビ局など様々な業界から参入が発表されています。Amazonも既にAmazonプライムの中で動画を配信しており、Appleも今後定額動画配信サービスへの参入が噂されるなど、これまで定額動画配信サービスといえばNetflixやHuluが中心であったところから、一気に多様化してきました。国内でもNetflixの参入や、サイバーエージェントのAbemaTV発表、民放各社によるTVerの開始、コンテンツホルダーによるVODサービスとしてbonoboが発表されるなど、新たな動画プラットフォームが発表されました。

参考:グローバルの動画配信サービス市場予測
(下から定額配信課金売上、広告売上、ダウンロード売上、オンデマンド配信売上)
出所:http://www.reuters.com/article/research-and-markets-idUSnBw166391a+100+BSW20150616

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 優良コンテンツへの投資が盛んに

2015年は動画プラットフォームが差別化を図るべく、優良コンテンツを囲い込むための投資も活発に見られるようになりました。NBCUniversalはBuzzFeedとVox Mediaにそれぞれ200百万ドルずつ投資しました。また、ディズニーはVice Mediaに400百万ドルを投資しました。国内でもサイバーエージェントとテレビ朝日がJVを設立したり、ヤフーとBuzzFeedがBuzzFeed Japanを設立するなど、プラットフォーマーとコンテンツ企業が提携するケースが出てきました。また、コンテンツそのものに対する投資も盛んにおこなわれるようになり、海外ではプラットフォーマーがオリジナルコンテンツ制作に関わったり、もしくは有力コンテンツ企業に対して独占コンテンツの配信を求めるケースが増えてきています。国内においては特にNetflixがフジテレビをはじめ様々な有力コンテンツ企業からオリジナルコンテンツを調達するなど積極的な動きを見せています。

 

VerizonによるAOL買収
米国大手通信会社VerizonによるAOL買収(買収金額44億ドル)も2015年のビッグニュースでした。AOLはAOL onというキュレーションサービスを通じて自社及び他社から調達した動画ライブラリを保有しており、その数は15種類250万動画に上ります。これらを自社メディアに配信するのみならず、2,500の提携ウェブサイトに配信し、広告売上をレベニューシェアするというシンジケーションビジネスを展開しています。動画コンテンツの配信に加えて、それらに対して広告配信を行うプラットフォームも有しており、こうしたアセットの取得が1つの買収の目的とみられます。

 

YouTube Redの発表
最後はYouTube Redの発表です。YouTube Redは月額9.99ドルで主に以下の4つの特典を受けることが出来るサービスで、既に米国では10月末からスタートしました。
1. 広告が表示されなくなる
2. バックグラウンド再生が可能
3. オフライン再生が可能
4. Google Play Music含め有料会員限定コンテンツの利用(視聴)が可能
日本にもまもなく上陸予定といわれています。2015年の国内動画広告市場500億円のうち、半分強の300億円がYouTubeだと仮定すると、YouTubeのユニークユーザー5,000万人の一人当たり広告売上は600円/年となります。また、仮に2:8の法則で上位20%のユーザーが80%の視聴を行っていたとすると、1000万人が広告売上240億円をもたらしていると試算され、上位20%の一人当たり売上は2,400円/年(=200円/月)となります。YouTube Redは月額9.99ドル(=約1,200円/月)であるため、上位20%のユーザーが仮にYouTube Redを利用したとしても、失われる広告売上よりも月額課金売上が上回る可能性が高く、YouTube Redのエコシステム強化につながると期待しています。

 

それではまた!